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酒井抱一 「名月秋草圖画讃」
酒井抱一画賛
「名月や八声(やごえ)の鶏(とり)の咽(のど)のうち」
抱一画併題(抱一画併(ならび)に題(だい)す)
「名月や八声(やごえ)の鶏(とり)の咽(のど)のうち」
抱一画併題(抱一画併(ならび)に題(だい)す)
〔訳文〕
「この名月が見られるのも、
今や幾度も鳴いて夜明けを告げる
鶏の鳴き声がする間(ま)まで のこと、(まもなく見えなくなることよ)」
抱一画し併に賛を書きつける。
印「抱一」
作家について
酒井 抱一(さかい ほういつ)
(宝暦11年/1761年〜文政11年/1829年)
江戸時代後期の絵師、俳人。
権大僧都。本名は忠因(ただなお)、幼名は善次、通称は栄八、字は暉真(きしん)。
尾形光琳に私淑し琳派の雅な画風を、俳味を取り入れた詩情ある洒脱な画風に翻案し江戸琳派の祖となった。