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高井鴻山（たかい こうざん）
- 時代：(文化3年/1806年〜明治16年/1883年)
- 材質・技法：紙本墨絵
- サイズ：［本紙］ 縦132.6㎝×横33.5㎝
- サイズ：［総丈］ 縦188.5㎝×横46㎝
- 落款：「鴻山 木石図印」朱文
- 落款：鴻山散人士順「高井/健印」白文印
「士順」朱文印 - 付属品：桐箱付き
- 状態：本紙経年の滲み・汚れ
折れ等有り・初なり
幕末から明治にかけて活躍した文化人。
信州小布施の豪農商であり天保の大飢饉の際には祖父同様窮民の為に蔵を開き救済した。
佐久間象山・大塩平八郎や葛飾北斎等の一流の文化人や画家と交流があり特に妖怪を描くのを得意としており本図も晩年の北斎の影響が垣間見える鴻山の熟達した筆捌きが随所に見られ諧謔性溢れる和みある妖怪図です。
佐久間象山・大塩平八郎や葛飾北斎等の一流の文化人や画家と交流があり特に妖怪を描くのを得意としており本図も晩年の北斎の影響が垣間見える鴻山の熟達した筆捌きが随所に見られ諧謔性溢れる和みある妖怪図です。
高井鴻山「妖怪図」
「鴻山 木石図印」朱文
風腥古洞
畔燐飛古
洞中洞主首何
去神頭
畔燐飛古
洞中洞主首何
去神頭
鬼面翁
鴻山散人士順「高井/健印」白文印
「士順」朱文印
鴻山散人士順「高井/健印」白文印
「士順」朱文印
風腥古洞畔 風は腥し 古洞の畔
燐飛古洞中 燐は飛ぶ 古洞の中
洞主首何去 洞主 何に首ってか去る
神頭鬼面翁 神頭鬼面の翁よ
鴻山散人士順
燐飛古洞中 燐は飛ぶ 古洞の中
洞主首何去 洞主 何に首ってか去る
神頭鬼面翁 神頭鬼面の翁よ
鴻山散人士順
〔訳文〕
腥い風が吹き抜ける、古びた洞窟のかたわら
鬼火が飛び交う、 古びた洞窟の中
洞窟の主人は一体どこへ行ったのだ
魔物の翁よ
腥い風が吹き抜ける、古びた洞窟のかたわら
鬼火が飛び交う、 古びた洞窟の中
洞窟の主人は一体どこへ行ったのだ
魔物の翁よ
作家について
高井鴻山 （たかい こうざん）
(文化3年/1806年〜明治16年/1883年)
長野の豪農、高井家の十一代目。 儒者。
北斎の弟子となり、化け物の画を能くした画人として 知られる。
長野高井郡小布施の人。本姓は市村、名は健。俗称三九郎。字は士順。
詩型は五言古詩。押韻は上平声一東韻。
